個性あふれる独自ツールが魅力のeasyMarkets(イージーマーケット)は、2001年に設立された海外FX会社です。取引の取消しができる「dealCancellation」や、為替レートを数秒ストップできる「フリーズレート」など、他にはない独特なサービスが特徴的です。
最近では2020/21シーズンから3年間、レアルマドリードとパートナー契約を結んだことで話題になりました。名実ともに世界的に有名なFX業者になりつつあります。
長い歴史を持つeasyMarketsですが、公式ホームページ・マイページが日本語対応になったのは2019年12月でした。現在では日本人在籍のサポートデスクによる日本語サポートも開始しています。
この記事では、easyMarketsについて詳しく解説します。
会社情報
金融ライセンス
上記の通り、easyMarketsは4種類の金融ライセンスを取得しており、安全性が高いとされています。上記の中でもCySECに関しては、多くの業者が金融ライセンスを取得していることで有名です。以前は罰則がとても軽かったため、違法業者の温床となっていましたが、現在は改革が進められ信頼性の高い金融ライセンスとして認知されています。日本人がeasyMarketsで口座開設する場合、英領バージン諸島の金融ライセンスに従うEF Wordwide Ltdで口座開設することになります。
日本語対応とカスタマーサポート
easyMarketsは2019年4月から日本語でのサポートに対応しています。日本人スタッフが在籍しており、親切な対応で知られています。
取引銘柄
「外国為替」「貴金属」「エネルギー」「株式/株価指数」「ETF」「仮想通貨」など幅広い銘柄を取引することができます。通貨ペアだけなら63銘柄と一般的ですが、クロス円は9銘柄と主要通貨ペアが揃っています。MT4では全140種類、独自ツールでは全195種類の取り扱い銘柄を誇ります。
取引条件
最大レバレッジは500倍
最大レバレッジは、取引ツールごとに異なります。
口座タイプは3種類
スタンダード口座・プレミアム口座・VIP口座という3種類の口座タイプを提供しています。
スタンダードがもっともベーシックな口座タイプであり、上位の口座タイプは入金額によって利用できるかどうかが決まります。スタンダード以外は最低入金額がかなり高額なので、初めて口座開設する方にはスタンダードがおすすめです。
取引ツール
MT4は固定スプレッド制
easyMarketsは、MT4口座のみ固定スプレッド制を採用しています。
MT5は変動スプレッド制
easyMarketsは、2022年4月からMT5口座の提供もスタートしました。MT5口座は変動スプレッド制を採用しています。
easyMarketsの独自ツールとは?
easyMarketsの独自ツールはブラウザベースの取引ツールですが、アプリもリリースされており、全体的に見やすく美しいデザインです。操作性も至ってシンプルですが、慣れないうちは画面構成に戸惑うかもしれません。MT4やMT5では独自機能は使えませんし、基本的な取引条件は他社のほうが有利なのでオススメしません。easyMarketsはあくまでこの独自ツール・独自機能で他社との差別化を目指しているようです。
独自ツールを使う4つのメリット
easyMarketsの最大の特徴は、独自ツールに搭載された以下4つの便利機能が利用できることに尽きるでしょう。これらの機能を使えば、他社とは一味違ったトレード体験ができます。
- easyTrade
- dealCancellation
- フリーズレート
- スリッページなし
easyTrade
「easyTrade」とは、FXとバイナリーオプションを融合したようなeasyMarkets独自の金融商品です。最大の特徴は「利益は無制限、損失は購入金額以内」という点です。最初に支払額と満期までの時間を指定します。満期は1時間後・3時間後・6時間後から選択可能です。あとは現在レート(損益分岐点)から上がるか下がるかだけを予想し、注文ボタン
を押すだけ。easyTradeにスプレッドはありません。損益の状況や取引の詳細は履歴で見ることが可能です。満期に達するとポジションは自動で閉じ、予想が的中していれば最初の支払額と利益を受け取り、予想が外れていれば最大でも支払額までの損失が口座残高から引き落としされます。ポジションはいつでも自分で閉じることが可能です。その際、状況に応じて利益・損失が精算されます。利益や損失はオプション価格・取引額によって独自計算され常に変動します。
dealCancellation
最も独自性のあるサービスが「dealCancellation」です。ポジション保有時に任意で設定し、一定の手数料を支払えば1時間以内なら損失を帳消しにできる便利機能です。設定方法は非常に簡単で、ポジションをエントリーする際に、決済画面上の「dealCancellation」を「ON」にします。dealCancellation手数料は選択した銘柄のボラティリティに基づいて自動計算されます。有効期間を1時間・3時間・6時間の中から設定します。ポジション保有中は、キャンセル可能な残り時間をポップアップ画面で確認できます。損失の出ているポジションであれば、CANCEL DEALボタンを押すとキャンセルでき、証拠金は全て口座に返金されます。利益の出ているポジションはキャンセルできず、普通にポジションを閉じることになります。負けた場合の損失は手数料のみ、勝った場合は手数料分だけ利益が少なくなるということです。手数料は、ポジションサイズと有効期間を基準に設定され、発注時に自動計算され決済画面に表示されます。荒れた相場で短期トレードをする場合のリスクマネージメントとしては有効な機能です。損切りは間に合わなくても、dealCancellationを使い損失を消すといった活用ができます。通常の取引同様、売買方向によっては日を跨ぐことでスワップポイントの支払いも発生します。このスワップポイントは返金されません。
フリーズレート
「フリーズレート(Freeze Rate)」とは、3秒間だけ表示レートを固定することができる便利機能です。もちろん、実際に市場の価格を止める訳ではありませんが、3秒間固定された売買価格にて発注可能です。操作は売買ボタンの下にあるフリーズレートボタンを押すだけ。手数料無料で一日何度でも使うことができます。非常に短時間ではありますが、スキャルピングトレードでは大いに活躍すると思います。注文ボタンを押してから約定するまでのズレで損失が出てしまうことを防げるのがフリーズレートです。
スリッページなし
easyMarkets独自ツールにはスリッページが発生しません。スリッページとは、注文した時のレートと実際に約定した時のレートのズレのことです。easyMarketsでは注文を即時約定させるDD方式を採用しているので、このようなズレが発生することなく安心して取引できます。
DD方式について
easyMarketsは、取引方式にDD方式を採用しています。DD方式とは顧客の注文を市場へ流さない取引方式。顧客が勝てばその分だけeasyMarketsの損失になりますが、顧客が負ければその分だけeasyMarketsの利益になります。DD方式には、「注文が約定しやすい」「固定スプレッドが実現できる」などのメリットがある一方で、「不利な注文は拒否される事がある」「FX業者の透明性が低い」などのデメリットがあります。
TradingViewとの連携が可能
easyMarketsは高機能チャートツールのTradingViewにて直接取引することができます。TradingViewは、ブラウザ上で利用可能なチャートツールで、豊富な分析ツールやチャートタイプ、高機能な価格表示、比較チャートなどをご利用頂けます。世界で月間3,000万人、日本でも月間10万人ものアクティブユーザー数を誇るTradingViewを活用することで、他のトレーダーと取引戦略やアイデアなどを共有することができます。
バニラオプションの取扱い
easyMarketsでは、easyTradeと別でバニラオプションの取り扱いもあります。バニラとは、アイスクリームで最もオーソドックスな風味である事から、バニラオプションは最もシンプルなオプション取引を意味します。バニラオプションはeasyTradeと同じく、easyMarketsの独自プラットフォームから取引出来ます。
入出金方法
easyMarketsの入金方法
easyMarketsで現在対応している入金方法は、大きく分けて4種類です。
- 国内銀行送金
- 海外銀行送金
- オンラインウォレット送金
- 仮想通貨送金
easyMarketsは、各金融サービスから取引口座への入金にかかった手数料を負担しています。計6種類の仮想通貨入金にも対応しており、2021年5月に新設されたμBTC建て口座は、法定通貨に変換することなくビットコインを直接入金しそれを取引に使うことが可能です。その他の口座タイプへの入金時は、各仮想通貨が法定通貨に変換された上で証拠金とし取引口座に反映されます。
easyMarketsの出金方法
easyMarketsで対応している出金方法は以下の4種類です。
- 国内銀行送金
- 海外銀行送金
- オンラインウォレット送金
- 仮想通貨送金
easyMarketsでは、全ての出金方法を手数料無料で利用できます。easyMarketsでは、入金累計金額までは入金方法と同じ方法で出金する必要があります。そのため、国内銀行送金で入金した金額は同じく国内銀行送金にて出金処理されます。出金申請後、easyMarkets側での処理は通常48時間以内に完了します。
easyMarketsの口座タイプの違い
全口座タイプがボーナスの対象
easyMarketsはスタンダード口座からVIP口座まで、すべての口座タイプがボーナスの対象です。
口座タイプごとの初回最低入金額の違い
easyMarketsは、初回に入金する金額によって利用できる口座タイプが異なります。スタンダード口座は、25ドル相当の入金で利用可能。easyMarketsの中では、もっとも少ない資金でトレードを始めることができる口座タイプです。まずは小額からeasyMatketsの使い勝手を試したいという方には最適です。一方で、一番上のVIP口座は10,000ドル相当。VIP口座という名前のとおり高額な入金ができる中級者以上向けの口座で利用するまでのハードルが高い点には注意が必要ですが、資金に余裕があるならぜひ使いたい口座タイプです。入金額はドル建てで計算されます。日々の為替レートを参考にご自身で計算するか、easyMarketsのサポートデスクに必要な金額を問い合わせてから入金するようにしましょう。
口座タイプごとのスプレッドの違い
easyMarketsは、口座タイプによってスプレッドの広さが異なります。easyMartketsのスタンダード口座は、スプレッドが広く、スキャルピングなど、取引コストを重要視するトレーダーには向かない口座タイプだと言えるでしょう。その点、VIP口座は業界トップクラスのスプレッドの狭さです。
VIP口座限定の特典
- ネットが使えない環境でも、電話で注文が出せる
- 専門のアナリストが付き、アドバイスを受け取ることができる
禁止事項
easyMarketsの取引ルールにはいくつか禁止事項があります。
複数口座保有
easyMarketsの取引ルールでは、複数の口座を同時に保有することができません。原則、1人につき1口座までで追加の口座開設をすることはできません。
コピートレード
easyMarketsの取引ルールでは、コピートレードを認めていません。コピートレードとは他のプロトレーダーが公開している保有ポジションを自動的にコピーして保有するトレード手法のことです。そのため、自力で裁量取引をするか、自動売買をする必要があります。
まとめ
easyMarketsのメリット
- 老舗業者
- 複数の金融ライセンス取得
- 取引手数料無料
- 独自ツールの便利機能
- 独自ツールはスリッページなし
- 日本語対応可能な無料電話サポート
easyMarketsのデメリット
- 最低入金額が高い
- DD方式
- スプレッドが広い
- 独自ツールは重要指標発表時などにエラーが発生しやすい
- 独自機能の手数料が高い
- 初回出金時は電話による本人確認が必要
easyMarketsの最大のメリットは独自プラットフォームによって多用なトレードスタイルに挑戦できる点です。取引環境に重きを置いているため、最大レバレッジやスプレッドが抜きんでて優れているという訳ではありませんが、仮想通貨をはじめ取り扱い商品の数も増やしてきており、老舗としてしっかりとサービスを広げている印象で、今後の進展にも期待できます。透明性も高く、グループとして複数の金融ライセンスを保有していることからも、信頼できる海外FX業者だと言えるでしょう。
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